骨盤矯正について
骨盤矯正について
骨盤とは一つの大きな骨ではなく、3つの骨が繋がって形づくられています。 特に子宮や卵巣等の内性器を収納している女性の骨盤は、出産時に備えて開きやすい構造になっています。 そのため、無理な姿勢による負担や周囲の筋肉のアンバランス・ストレスや生活習慣の乱れによる疲労の蓄積などの影響を受け、ゆがみを引き起こしやすくなっています。 骨盤は言わば身体を支える土台であり、その土台がゆがむことによって身体にさまざまな影響をおよぼします。
次の項目で思い当たる方は、骨盤のゆがみがあるかもしれません。
◆ 生理痛がある方・生理不順の方。
◆ 腰痛(ぎっくり腰も含む)・肩こり・頭痛がする方。
◆ 産後の方・産後、恥骨痛や股関節痛、腰痛がある方。
◆ 自律神経失調症の方。
◆ 膝が痛い方。
◆ 不妊症の方。【不妊症について】
◆ 冷え性の方。
骨盤がゆがむと、内側を通っている大きな血管(腸骨動脈や下大静脈など)や静脈に沿っているリンパの流れを圧迫してしまいます。そのため血行が阻害され、末端の小さい血管への血流が通いにくくなることで、冷えやむくみの原因となります。 また、骨盤のゆがみによって内臓が圧迫を受けたり血流が阻害されることで、内臓にストレスがかかり、働きに不具合が生じます。便秘・胃腸の不具合・生理不順や重い生理痛の原因となりますし不妊の原因一つにもなると考えています。 内臓への影響は交感神経を興奮させ、全身のだるさや不調につながっていきます。また、内臓機能が低下することで身体の基礎代謝も下がり、脂肪がつきやすい体質になりやすくなります。 さらに、骨盤がゆがんでる状態が続くと身体はそのゆがみを補正するために背骨や上半身でバランスを取ろうとします。そのような無理のある不自然な補正によって腰や肩、首の筋肉にも負担がかかり、腰痛や肩こり、首の痛みといった全身への悪影響が出てくることもあります。
◆ 産後の骨盤矯正の重要性 ◆
◆ 産後の骨盤矯正は、いつから始められるのか?
というお問い合わせが多いのでこちらでご案内させて頂きます。
骨盤は出産後が良く動くので矯正しやすいことは確かです。
なぜ良く動くのか?というと出産を迎える時期になると産道の確保の為に
女性ホルモンのリラキシンの分泌が増え関節を繋いでいる靭帯を緩ませるように働きます。
それにより骨盤の仙腸関節、恥骨結合が緩み骨盤を広げて産道を確保します。
産後6ヶ月以降はリラキシンの分泌量が少なくなり骨盤も安定していきますが産後から6ヶ月の間は骨盤が不安定な状態になります。
その間、開いたり、歪んだままだと恥骨が痛かったり、股関節が痛かったり腰痛がでる人もおられます。
もし骨盤が歪んだ状態で産後6ヶ月以降の安定期に入ると歪んだまま固まってしまい 肩こり、腰痛などの不快症状が出てしまいます。
出産後に体の不調を訴える方は骨盤の歪みが原因となる可能性が高いです。
◆ では、いつから矯正したらよいのでしょうか?
それは、大きくなった子宮が収縮するのを待ったほうが良いので、産後約1ヵ月~が理想的です。はじめの1ヶ月は、しっかり身体を休めてあげて下さい。
1ヵ月検診が終了して、特に問題がなければそれから骨盤矯正を始めれば大丈夫です。
出産してから1ヵ月の間は、トコちゃんベルトのような骨盤ベルトで良いと思います。
正直、初産の方は産後1ヵ月なんて家をでる余裕なんて無い方がほとんどで、骨盤のことは気になっても、難しいと思います。
実際には、初産で産後1~2ヵ月で来院される方よりも産後3~5ヵ月位に来られる方が多いです。
ただ、赤ちゃんを連れての来院を検討されている方は、産後1~5ヵ月位が良いです。赤ちゃんは、小さければ小さいほど連れてくるのは楽です。
鳴き声は小さいし、良く寝てますしね。6ヵ月を過ぎてくると、人見知り 場所見知り が始まるので結構大変です。
◆ 矯正の回数は?
だいたいですが始めの1か月は週1回ペースで矯正して、その後は月に1回~2回骨盤が安定するまで行います。
前にも書いたことがありますが、逆子や、難産、生理痛なども骨盤の歪みが原因になる事もあると考えています。
腰という字は肉月に要と書くように、身体の要なんです!